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広がるメッセージ!特集

大雪と石狩の自然を守る会


大雪山の生態系を崩す外来バチ、セイヨウオオマルハナバチの駆除活動


外来種であるセイヨウオオマルハナバチは本来、ハウストマトの受粉用に導入されたもの。その一部がハウスから逃げ出して野生化し、全国でも深刻な事態となっています。
北海道にもともと住んでいる在来マルハナバチに比べ、繁殖力やエサ(花の蜜や花粉)・巣(ネズミの古巣)をめぐる競争に強く、急速に置き換わりが進んでいます。

セイヨウは強いあごを利用して、植物の基部に穴をあけて蜜を吸う習性があるので、横からミツを盗まれた植物は受粉の機会を失ってしまいます。また、他のハチとのミツの奪い合いも起きてしまいます。

大雪山の生態系を守るため、セイヨウ捕獲のための市民組織が始動しました。
2006年5月には、巣作り前の150匹近い女王バチを捕獲。今後は単純な捕獲のみではなく、市民で考え、参加できる仕組みを目指して活動を行っていきたいと思います。

  セイヨウオオマルハナバチ
外来種セイヨウオオマルハナバチ。白いお尻と黄色いえりまきが特徴。


「セイヨウ」目撃状況
地域にお住まいの皆さんの調査・監視活動の結果、多くの目撃情報が寄せられました。※2006年12月26日現在

セイヨウ目撃情報
支庁 目撃総数 捕獲総数 女王バチ 野生巣
上川
12,488
12,143
999
7
宗谷
165
143
26
1
留萌
2
2
0
 
石狩
4,122
3,642
809
1
空知
822
501
271
3
胆振
818
282
36
7
渡島
120
71
5
 
日高
1,356
1,205
393
網走
3,429
3,248
808
14
十勝
1
1
0
0
根室
1
1
1
0
合計
23,324
21,239
3,348
33

※最新目撃情報については、北海道庁ホームページ内セイヨウオオマルハナバチのページをご覧ください。

皆さんの地域に「セイヨウ」はいませんか? 活動にご参加ください!
活動にご参加ください!東川町・旭川をはじめ、各地域にお住まいのモニターの方々から「市街地はセイヨウばかりだ」と報告が寄せられています。
調査期間を通じての一人あたりの捕獲数は737頭にもおよびました。
また、セイヨウの進入を監視する、マルハナバチモニターを募集しています。 まだまだ、モニターの方がいらっしゃらない地域が大半です。「セイヨウ」の分布状況を把握し、手遅れになる前に適切な対策をとるためには一人でも多くの、「監視の目」と捕獲の努力が不可欠です。

皆さんの地域にセイヨウがいましたら、ぜひ情報をお寄せください。 そしてもし、「セイヨウ」を見つけたら、ぜひ捕獲にご協力ください。
※詳しくは北海道庁ホームページ内、セイヨウオオマルハナバチのページをご覧ください。


出典 : 東京大学保全生態学研究室

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