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対人関係が未熟な子が多いのはなぜか 【03月26日UP】

先日小学校の講演会で、教育カウンセラーの方のお話を聞く機会がありました。お話の一部を紹介しながら私の考えもお伝えしようと思います。

対人関係が未熟な子が多い原因として、次のような項目があげられていました。

*少子化  *体験不足  *親の語りかけ不足  *個室化  *群れ遊びが少ない
*忙しすぎる  *TVゲーム・インターネットの影響  など

私がご案内します!

1級建築士・福祉住環境コーディネイター・インテリアプランナー・増改築相談員
工藤 美智子

工藤建築設計室
札幌市豊平区月寒3条6丁目


少子化・群れ遊びが少ない

住まいづくりで解決できる事ではありませんが、公園や子育てサロン、児童会館なども上手に利用して同年代のふれあいの機会をもつことで、対人関係を育てていく事は可能でしょう。
お母さん同士も子育ての共通の話題(日々の悩み相談や便利グッズの情報交換など)をとうしお友達が増えると、もっと気楽に子育てを楽しむ事が出来るようになるでしょう。
我が子が初対面の人とどのように関わっていくのか、家の中ではわからない子どもの一面も見え、親としてどう対応したらよいか考える機会にもなります。

また、習い事で他の子と会う機会が多いという事と、群れ遊び・ニいう事は、意味合いが違うという事が講演の中で話されていました。決められたプログラムの中で決められた時間過ごす(指導者がいて)という事と、自分たちで遊びを考えて工夫するという事の違いでしょうか。
習い事が多く忙しすぎて、時間を忘れて遊びに没頭することがなかったり、じっくり考える事が少なくなったという事が子どもの成長に影響しているのかもしてません。

体験不足・親の語りかけ不足
前回前々回でも私の考えやアドバイスをお話ししていますので、そちらをご覧ください。
個室化・TVゲーム・インターネットの影響
以前にもお話ししましたが個室化が悪いのではなく、孤立化が悪いのだと思います。
また、個室化も子どもの年齢や家族としての暮らし方などを考え、話し合いながら変化させていく事が大切です。低年齢の時に部屋を用意したのであれば、部屋に持ち込むもの(TV・電話・ゲーム機・パソコン等)を制限したり、部屋のドアは開放しておくルールにするなど、我が家のルールを決めましょう。ゲームやパソコンの使用も無制限でスタートしておいて、途中から制限をかけるという事は子どもにとって混乱する原因になります。(小学生にでもなれば、親の考えに一貫性がないと明らかにわかるようです)

使用する場所や時間帯、そのことに費やす時間の長さ、又インターネットに接続するのは、親が在宅している時にするなど、スタート前にいろいろ話し合い、成長とともに変化させていけば思わぬ危険に巻き込まれる事も少ないのではないかと思われます。親の知識不足から無制限にスタートした結果が今のネット被害の低年齢化につながっているともいわれています。小さなお子さんを育てている世代の方たちは、是非慎重にスタートしていただきたいと思います。

いずれにしても家族の団らんの場があり、そこが楽しく落ち着ける場であれば個室にこもりっきりになる事はないと思います。ゲームやネット上の事も家族の話題に乗せて、子どもが仮想世界の中で孤立化しないように工夫しましょう。

6.小さな家での工夫例 へ続きます。
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